El CapitanでDrag & Drop UpTeX を使って日本語TeX環境を整える
El CapitanでDrag & Drop UpTeX を使って日本語TeX環境を整える
El CapitanのRootless機能で使用できくなった小川版UpTeXですが,本当に素晴らしい
El Capitan用に更新されたDrag & Drop UpTeXがリリースされていました
今回はDrag & Drop UpTeXを用いてShiht-JISファイルをタイプセットするまでの手順を紹介します
Drag & Drop UpTeXをダウンロード
まずはDrag & Drop UpTeXのdmgファイルを下のリンクからダウンロードしてマウントしてください
直リンク(約360MB)
UpTeXの設定
次にUpTeX.app
をApplicationディレクトリに移動してください
このとき,すでに古いバージョンのUpTeX.app
がある場合は上書きするのではなく,削除してから移動してください
移動した後は,UpTeX.app
を起動しメニューバーもしくはcmd+,
から環境設定を開き
dvipdfmxのフォントを
の中から選択してください.おすすめはヒラギノN(El Capitan)です
フォントを選んだらTeXコンポーネントのアップデートをクリックしてください
するとターミナルが起動してtlmgr --self --all
を,ターミナルに渡して実行します
tlmgr
コマンドはTeXLiVeのアップデートコマンドです.なのでこの作業は初期設定時のみでなく定期的に行うことを推奨します
最後にtexbinパスをクリップボードにコピーをクリックしてクリップボードに保存されたtexbinパスをメモ帳などに保存しておいてください.後で使用します
TeXShopの設定
まずはターミナルで以下のコマンドを実行してください
cp /Applications/TeXShop.app/Contents/Resources/TeXShop/bin/platex2pdf-sjis /Applications/UpTeX.app/Contents/Resources/TEX/texlive/2015basic/bin/x86_64-darwin/platex2pdf-sjis
次に,Applications/UpTeX.app/Contents/Resources/TEX/texlive/2015basic/bin/x86_64-darwin/platex2pdf-sjis
ファイルをテキストエディタで開き
ptex -kanji=$ENCODE -fmt=$PTEX-$ENCODE -progname=$PTEX $1 && \
をコメントアウトし
platex -kanji=$ENCODE -progname=$PTEX $1 && \
に書き換えてください.
終わったら,TeXShopを起動して,環境設定を開いてください.
環境設定の「書類」タブで設定プロファイルをupTeX(ptex2pdf)
に変更し
エンコーディングをShihtJISに変更してください
環境設定の「内部設定」タブでパス設定の1つ目に先ほどUpTeXの設定時にコピーしたtexbinのパスをペーストしてください
その後,図の資格で囲まれた部分をplatex2pdf-sjis
に変更してください
最後に設定反映のためにTeXShopを再起動したら設定完了です
以上